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安丸良夫氏死去

 学生時代はずいぶんこの方の著作を読んだものです。もちろん一知半解どころか半知にも至りませんでしたが。

 丸山真男の巨大な知の山脈もまた僕など麓でうろうろしているようなものですが、安丸氏が近世末期の民衆に通底する「通俗道徳」という土俗的な思考に日本近代化のエネルギーを見いだしたことは、丸山が近世の偉い人、例えば荻生徂徠の思想などをを西欧的合理主義で解釈して見せたことに見事なほど対置されていたように感じました。ちなみに両者ともに、おそらくこういうのが日本版プロテスタンティズムの倫理なんだろうなぁ~、ってのが僕の貧相な理解でした。

 安丸氏の著書でもっとも面白く読んだのは、岩波新書の「神々の明治維新」。当初神祇省をこしらえ神道を国教にしようともくろんだ明治新政府は、神仏分離令を発し廃仏毀釈を進めるも、民衆の信仰とのかい離だけが深化、結局挫折する過程を実証的にたどったものです。いま久しぶりの取り出してみると、「1987,10,31」に買ったようです。もう30年近く前のことですね。

 

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