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内閣不信任案

 どうやら今週にも菅内閣に対する不信任案が提出されるようです。最近忙しくてテレビのニュースをとんと見ていないので、情報源はもっぱら新聞とラジオ。映像を見ていないからかもしれませんが、いまひとつ緊張感が伝わってこないですね。

 ともあれ、不信任案をめぐっては、いまそんなことやってる場合じゃない、震災復興のために挙国一致で臨むべきだ、確かに菅首相はダメかもしれないけれど今回のような事態のときは総理の首をすげ替えるのではなくみんなで支えるべきだ、不信任には大義がない、などという意見の一方で、もはや菅首相でこの事態は乗り切れない、そのことは震災後の迷走ぶりからもはっきりしているではないか、事態を打開するためにも内閣には退陣してもらわなくてはならない、仮に解散総選挙になってもいいではないかとの声も聞かれます。

 おそらく国民世論もおおむねそうした二つの気分に分かれるでしょうし、どちらの立場にもそれなりの道理はあります。ただ菅首相はダメという点のみが双方の意見に共通しているあたりが、内閣の能力的限界だけは普遍的認識ということなんでしょう。

 ちなみに不信任案を出すなら、復興対策の対案を出すのが筋ではないかとか、それに代わる政権構想もないまま内閣退陣だけを求めるのは無責任ではないかといった論調も聞かれます。これも正論といえばそうなんでしょうが、不信任案は衆議院の権能であって、時の内閣を信任するかしないかを衆議院が議決する手続きです。院を構成する立場の異なる政党政派、議員が内閣を信任するかしないかの一点を判断するのですから、それ以外の条件が必要だという主張は、院の権能を自己規制せよということに行き着く危険もあることに留意しておくべきです。

 要は、不信任案に賛成なら不信任、反対なら信任という以上以下ではありません。例えば菅内閣は信任できないが不信任案には反対だという立場は存在しないのです。

 それにしても不思議なのは民主党内で造反すなわち不信任賛成の動きがあること。民主党首班の内閣である以上、菅内閣への評価はどうあれ、所属議員は政権に対して責任を持っているはずですから。もし賛成するなら離党することが先でしょうに。確かお一人いらっしゃったようですが、大方は党内で不信任案可決に奔走しておられるのですから奇妙なお話です。

 まぁ、永田町というところは摩訶不思議なところだといえばそれですんじゃう話ではあるのですが・・・。

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