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苦し紛れ?の福田首相

 今日の緊急記者会見で、福田首相は来年度から道路特定財源を一般財源化するとともに、10年で59兆使うとしていた道路整備中期計画を5年に短縮すると発表しました。

 首相の新たな提案は以下の7点です。

 1、地方財政や国民生活の混乱を回避するため、平成20年度歳       入法案の年度内成立

 2、道路関連公益法人や道路整備特別会計関連支出の徹底的な無駄の排除

 3、道路特定財源制度は今年の税制抜本改正時に廃止し、21年度から一般財源化

 4、暫定税率分も含めた税率は、環境問題への国際的な取り組み、地方の道路整備の必要性、国・地方の厳しい財政状況を踏まえて検討

 5、道路の中期計画は5年として新たに策定

 6、新たな整備計画は、20年度道路予算の執行にも厳格に反映。20年度予算における一般財源としての活用は、民主党から現実的な提案があれば協議に応じる

 7、与野党協議会を設置し、一般財源として使途のあり方、道路整備計画などを協議・決定

 というわけですが、民主党の主張は今年度からの一般財源化、暫定税率廃止ですから、基本的には呑めないでしょう。しかも暫定税率については来年度以降も維持したいと言っているわけですから新提案はいわば苦し紛れの彌縫策の域を超えません。ただ中期計画を5年に短縮するとした点は、首相なりに清水の舞台から飛び降りたのでしょうが・・・。

 5、6点目の提案は、政府としては最大限野党に歩み寄る姿勢をしめしたようにも見受けられますが、1点目で今年度の歳入法案の年度内に成立させるとしている以上、2点目以下は、政府案を成立させてくれば考えてもいいですよと言っているようにも映りますから、野党サイドからすれば「はいわかりました」ということにはなりません。

 おそらく、首相も民主党が簡単に呑むとはよもや思ってはいないでしょう。一見低姿勢に国民の声に耳を傾けたんだというポーズを示して、起死回生を狙っているということでしょうか。というか、民主党がはなから相手にしないことを見越して、政策論議を民主は拒んでいるという印象付けをしたいのかもしれません。

 現状ではよほどのことがない限り内閣への支持が回復することはありません。それがわかりきっているから、民主党の支持が広がらぬよう、「なんでも反対」「国会の混乱は与野党双方に責任がある」という世論を作り、相打ちに持ち込もうという魂胆なのかと僕は勘ぐってしまいます。もしそうなら首相もなかなかクレバーなお人ではありますが。 

 もっとも「福田さんはダメだが、民主党にも任せられない」という空気の中、政治がひたすら迷走を続けることで一番被害をこうむるのは私たち一人ひとりだということだけは確かです。

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