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橋下知事の常識的発言

 産経新聞によれば、橋下大阪府知事と代表質問を行った共産党府議との間で、部落問題について激論になったとのこと。

 記事によると、
 共産党府議「同和行政を継続することは、かえって『逆差別意識』を生じさせるなど、同和問題解決にとって有害。同和行政を完全に終結することが必要では」

 橋下知事は「差別意識はまだ残されており、同和問題は解決されていないと認識している。一般施策によりその解決に取り組んでいる。解決されていないとういうのは、私の経験でも実体験でもある。いわゆる同和地区というところで育ったが、現在、同和問題は全く解決されていない」

 共産党府議「知事自身が差別意識がまだあるといわれたが、同和行政と同和教育は終わるというメッセージを発することが最も必要では」

 橋下知事「机上の論にとらわれることなく、本当に差別意識があるのかどうかを肌身で感じている人たちの話を聴いてから判断してほしい。差別意識というものは私の周りで現にあるということを認識している」「同和問題が解決されていない、差別意識があるからといって特別な優遇措置を与えていいのかは全く別問題。すべて一から総点検していく。ただし、同和問題が解決されたというのは全くの事実誤認、認識不足だ」

 というやりとりだったようです。

 橋下知事の認識がごく常識的なのは一目瞭然です。部落問題は差別意識をはじめ厳に存在し解消されていないが、それは一般施策のなかでやるべき。しかし特別対策云々は別問題ですべて一から総点検する。というのはほぼ百点満点といっていいでしょう。

 一方、共産党側は差別の存在それ自体を否定するわけですからお話になりません。

 もっとも橋下知事は、「同和問題が解決されていない、差別意識があるからといって特別な優遇措置を与えていいのかは全く別問題。すべて一から総点検していく」と、政策手法については共産党も一応は納得できるはずの答弁をしているのです。

 共産党が、差別はなくなったという枕詞を随所にちりばめるために、橋下知事は事実に即して発言しただけのことなのです。

 ちなみに、共産党は一般施策で差別と人権侵害に対処する行政をやること自体を否定しているのか、人権行政一般から部落問題だけをはずせと言っているのか、いずれにせよいびつな人権感覚というほかありません。

 とかく僕の周辺では評判が最悪の橋下知事ですが、もちろんその姿勢、見識には僕も疑問はありますが、今回の一件については、知事の認識を正当に評価したいと思います。

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