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銃口はどこを向いてるんでしょ

 久間防衛大臣によれば、「イラクに行った自衛隊員の家族のために情報保全隊が情報収集に回っていた」そうなんです。

 確か、陸上自衛隊にある情報保全隊ってのは、情報流出を防止するためにこしらえたもので、情報収集をするってのがそもそもとってもヘンなんですけどね。それが、イラクへの自衛隊派遣に反対する市民運動を丹念に調べていたことが判明。なんでそれが自衛隊員の家族のためになるのかさっぱりわからないのですが、記者会見に臨んだ守屋防衛事務次官によると、「隊員が動揺しないよう、家族に不安が生じないようにという観点から世の中の批判的な動きを収集した」そうで、これまたまったく意味不明なご説明。

 「世の中の批判的な動きを収集」すると、イラクに行った隊員がなぜ安心するのか、待つ身の家族の不安がなぜ解消されるのか、サッパリわからん説明をする防衛省の面々は、顔に銃弾が飛んできても跳ね返すだけの鉄面皮なんだということだけは十分理解できます。その分防具の節約ができますから、ささやかな防衛費圧縮もできますね。

 久間防衛相によれば、収集した情報をまとめた文書は「三週間ほどで破棄する」んだそうですが、素直に聞いていると、隊員や家族の不安解消の観点からは、その効果のほどが偲ばれます。

 はっきり言っちゃえばいいのにって思いますね。「わが国には、国家転覆をたくらむ反政府分子がたくさんいるんで、国家の安寧秩序を保つためにささやかながら情報を収集している。何が悪い」って。

 今回はっきりしたのは、自衛隊が国民を守るために仕事をしているわけじゃないってことです。まあ、ずいぶん前からわかっていることですから、いまさら驚くには値しませんが。

 ときの権力を護持するために、国民の払った血税が、国民を監視するために使われるなんてこと、許されるわけがありません。この点は、自衛隊をどう評価するか、イラク派兵に賛成か、反対かなどという判断を抜きにして、それ以前の問題として糾弾しなければならない性格の問題です。

 だいたい内部情報の漏洩を防ぐために「隊」などこしらえることじたいマヌケな話ですが、それは隠れ蓑だったということです。ときあたかも改憲への動きが加速し、現状では自衛隊が名実共に軍隊となる可能性は高いわけです。軍隊が国民を監視するというのは軍政の常套手段だということも覚えておく必要がありそうです。

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