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ある首長選挙

 後半の統一自治体選挙も終わり、7月の参議院選挙への動きが加速しそうです。

 さて、僕が注目していたのは高知県は東洋町長選挙。高レベル核廃棄物処理施設の誘致を争点に、推進派の前町長と反対派候補の一騎打ちでしたが、結果は反対派の圧勝となりました。

 反対派の候補者は沢山保太郎氏。もとは東洋町に隣接する室戸市の市会議員だった方で、今回反対派住民に担がれ隣町の町長選挙を制したのです。

 その昔、狭山事件の犯人とされ長年獄中から無実を訴え続け仮出獄後のいまも再審を求めて闘っている石川一雄さんに対して、一審死刑の判決が下されたときのことです。当時沢山氏は新左翼の活動家でしたが、判決を下した浦和地裁を占拠するという行動に出たのです。行為への評価はともかく狭山差別裁判糾弾闘争の嚆矢となる出来事であったことは確かです。 学生時代、僕は部落解放研究会に属して細々活動していたのですが、氏が実はわが大学の先輩にあたることとあわせてそのエピソードを知ることとなりました。

 べつにさしたる活動をしていたわけではないのですが、糾弾、奪還といったコトバを発するだけでなにやらチト違うことをやってるんだって高揚感を抱いていた幼いころの僕にとって氏の実力行使はまさに羨望のまなざしでみる歴史的事実だったのです。

 という、ほとんど個人的な感傷以上なにものでもない理由で今回の東洋町長選挙にひきつけられてしまったのでした。テレビで見るかぎり眼光の鋭さに昔が偲ばれるものの白髪のおじさんって感じでしたが、今回の選挙はさまざまな不条理と戦い続けた一つの到達点なのかもしれません。抽象的な改革やらって話をする人は多いけれど、具体的な不条理をただす実践のほうが断然意味がありますし、カッコいいですよね。

 さほどカッコよくなくても、世の中のうちそとにある不条理をこつこつただし続けたいものです。

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